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事業報告書

平成28年度 事業報告 (平成28年4月1日~平成29年3月31日)

1)事業の概況

 昨年度と同様に銀行金利も相変わらず低水準にあります。国内外の投資マネーも不活発であり政府の想定を超えて落ち込みは激しく財団の運用も難しい状況にあります。この様な状況の下、研究助成事業及び財団の運用運営共に予定通り経過することが出来ました。毎年1回、化学・地学・物理学・生物学の自然科学4分野の内、1分野を研究助成の対象としており、平成28年度は生物学分野が対象となりました。
 平成28年度で事業回数も第49回となりましたが、これからも財団実績の向上に努力して参りたいと存じます。

 財団の運用面においてはかつて高利率でありました円貨債券ギリシャ国鉄債を売却し、安全性が高く現状では比較的高率な国内債券地方債を購入いたしました。大変高率であった円貨債券に比べて国内債券地方債は低率であり又、前述の通り銀行金利は引き続き低いところに留まっており今後も財団としては厳しい状況が続くものと思われます。

2)研究助成

 平成28年度の研究助成事業は生物学の1分野を対象に国内主要国公私立大学及び研究機関に研究助成候補者の推薦をお願い致しましたところ推薦されました研究助成候補者件数は120件で7月7日、8月10日の両日に行われた選考委員会の審査で研究助成候補者は4件に絞られ、その後開催されました財団役員及び選考委員長・選考委員の審議を経て同4件を平成28年度の研究助成として採択し研究助成金総額310万円の贈呈を決定しました。

 因みに研究助成金総額の実績は平成28年度第49回までの累計は以下の通りとなります。

※研究助成候補者推薦件数3,573件
※研究助成件数387件
※研究助成金贈呈総額304,200,000円


3)研究助成金の贈呈

 平成28年10月20日(木)午前11時30分より銀座資生堂ビル9F会場において第49回公益財団法人伊藤科学振興会生物学分野研究助成金贈呈の会を開催。

 下記の受賞者4名に対し久城育夫理事長より各氏に贈呈状の授与、贈呈者への祝辞及び研究助成事業の概要についての説明と、ご挨拶がありました。

平成28年度生物学分野研究助成一覧

研究題目主任研究者(敬称略)
メカノストレスによって惹起される無菌的な自然免疫活性化機構の解明金沢大学医薬保健研究域薬学系
准教授 倉石貴透
柔軟に力学特性を調節するバイオナノマシンの1分子機能解析
法政大学生命科学部
准教授 曽和義幸
細胞の「足場」の起源―単細胞生物に発見された細胞外
マトリクス遺伝子の機能
県立広島大学生命環境学部
准教授 菅 裕
群体ホヤの有性化における生殖系列幹細胞の分化制御機構の解明
高知大学教育研究部
講師 砂長 毅

 続いて選考委員長 東京大学大学院 教授 武田洋幸先生より祝辞及び選考審査の経過について説明がありました。引き続き記念撮影が行われて午前の部を終了しました。

 午餐会の席上では最初に理事・評議員・監事の自己紹介があり、引き続き選考委員 国立科学博物館 客員研究員 西川輝昭先生及び東京大学大学院教授 平野博之先生から選考委員所感を頂戴し、歓談となりました。

 歓談の途中、受賞者の方々の自己紹介に併せ日頃の研究内容についての発表と、それに対する質疑応答がありました。

 最後に和田昭允理事より若手研究者へのお祝いのご挨拶と、これからの研究成果を期待しての激励のお話があり大変和やかな雰囲気の中で平成28年度公益財団法人伊藤科学振興会研究助成金贈呈の会を終了しました。

以上

事業報告書