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事業報告書

平成27年度 事業報告 (平成27年4月1日~平成28年3月31日)

1)事業の概況

 昨年度と同様に銀行金利も相変わらず低水準にあります。国内外の投資マネーも不活発であり政府の想定を超えて落ち込みは激しく財団の運用も難しい状況にあります。この様な状況の下、研究助成事業及び財団の運用運営共に予定通り経過することが出来ました。毎年1回、化学・地学・物理学・生物学の自然科学4分野の内、1分野を研究助成の対象としており、平成27年度は地学分野が対象となりました。

 平成27年度で事業回数も第48回となりましたが、これからも財団実績の 向上に努力して参りたいと存じます。  

 財団の運用面においてはかつて高利率でありました円貨債券ギリシャ国鉄債 を売却し、安全性が高く現状では比較的高率な国内債券地方債を購入いたしま した。大変高率であった円貨債券に比べて国内債券地方債は低率であり又、 前述の通り銀行金利は引き続き低いところに留まっており今後も財団としては 厳しい状況が続くものと思われます。

2)研究助成

 平成27年度の研究助成事業は地学の1分野を対象に国内主要国公私立大学 及び研究機関に研究助成候補者の推薦をお願い致しましたところ推薦されまし た研究助成候補者件数は26件で7月2日、8月5日の両日に行われた選考委 員会の審査で研究助成候補者は4件に絞られ、その後開催されました財団役員 及び選考委員長・選考委員の審議を経て同4件を平成27年度の研究助成として 採択し研究助成金総額310万円の贈呈を決定しました。

 因みに研究助成金総額の実績は平成27年度第48回までの累計は以下の通り となります。

※研究助成候補者推薦件数3,453件
※研究助成件数383件
※研究助成金贈呈総額 301,100,000円


3)研究助成金の贈呈

 平成27年10月22日(木)午前11時30分より銀座資生堂ビル9F会場において第48回公益財団法人伊藤科学振興会地学分野研究助成金贈呈の会を開催。  

 受賞者の立命館大学古気候学研究センター 准教授 北場育子氏、東北大学理学部 准教授 鈴木昭夫氏、東京工業大学地球生命研究所 特任助教 マチュー ラヌヴィル氏、東京大学大学院 理学系研究科 准教授 関根康人氏の4名に対し久城育夫理事長より各氏に贈呈状の授与、贈呈者への祝辞及び研究助成事業の概要についての説明と、ご挨拶がありました。

研究題目主任研究者(敬称略)
高精度な地質学的時間軸の実現から迫る気候変動メカニズム論立命館大学 古気候学研究センター
准教授 北場育子
地球内部での水の行方
―海の水は地球中心核に吸い取られてしまうのか? ―
東北大学 理学部地球惑星物質科学科
准教授 鈴木昭夫
地球下部マントルの進化が地球磁場の生成に与える影響について東京工業大学 地球生命研究所
特任助教 マチュー ラヌヴィル
地球外天体における熱水鉱物反応の実験的研究:
地球化学の惑星探査への展開
東京大学大学院 理学系研究科
准教授 関根康人

 続いて選考委員長 東京大学 名誉教授 浜野洋三先生より祝辞及び選考審査の経過について説明がありました。引き続き記念撮影が行われて午前の部を終了しました。

 午餐会の席上では最初に理事・評議員・監事の自己紹介があり、引き続き選考委員 東京大学 名誉教授 棚部一成先生から選考委員所感を頂戴し、歓談となりました。

 歓談の途中、受賞者の方々の自己紹介に併せ日頃の研究内容についての発表と、それに対する質疑応答がありました。

 又、上田誠也理事より若手研究者へのお祝いのご挨拶と、これからの研究成果を期待しての激励のお話があり大変和やかな雰囲気の中で贈呈の会は進められました。

 最後に和田昭允理事より閉会のご挨拶があり平成27年度公益財団法人伊藤科学振興会研究助成金贈呈の会を終了しました。

以上

事業報告書